サローネが終わって

前回の投稿から大分時間が過ぎてしまいましたが。。。

今年のサローネも無事に終わりました。準備の方に問題があり、雑誌掲載などは昨年ほど伸びない点は大きな問題ですが、それ以外の部分に関しては評価できる内容だったと思います。

まず、今回のクライアントは2年連続で同じ場所に出展しました。結果として、去年の展示を覚えていると来場者から言われたことが多数あり、また具体的な引き合いの連絡も昨年よりも多い気がしています(現在集計中)

特に、イタリア企業からの引き合いがあったこと。国内の有名企業から引き合いがあったこと、ミラノの小売店から引き合いがあったことは非常に大きな収穫だと思います。


より、詳細な感想としては

(1)昨年よりも来場者が減った。(厳密には数えていませんがスタッフ全員の感想です)

(2)問い合わせ自体は微増(な気がします)

(3)日本からのスタッフが減ったが、運営上問題はなかった

(4)出展品の卸値はできるだけ下げなければいけない

(5)過去の製品もあった方が良い

(6)メーリングリストを充実させて、来場を促す。

(7)出展する際のテーマをきちんと考える

(1)ですが、スタンドデザインが大人しかった為か、印象としては昨年よりも10%~20%くらい減った気がします。ただし、来場者にはバイヤーやメディア関係以外の方も数多くこられるので大きな問題ではないと思っています。

(2)上記(1)と合わせると、取りこぼしもあったと思いますが、逆に効率が良かったと思っています。この結果の大きな理由としては、昨年の製品よりも全般的に金額の安い商品を準備したこと。また「去年も出展していた」という事実が重視されたと思います。

(3)基本的には責任が取れる立場の人が常にスタンドにいていただければ良いので、今回は2〜3人で対応していただきました。

(4)商品の開発がギリギリになりすぎると、きちんとした原価計算ができないそうです。その為、展示会が始まってから「あと20~30%くらいは喧嘩を下げられる」という話が出てくるのですが、プライスリストを配布している以上現地で「実は。。。」という話はなかなかできません。海外で販売する場合、最終的な小売価格は卸値の2~3倍くらいになりそうです。その点を踏まえて、製品開発することをおおすすめします。

(5)企業名やブランド名を覚えている来場者は結構少ないです。逆にスタッフを覚えていたりするようです。特に全て新作品のみで出展すると昨年の出展を生かし切れていないことになります。

(6)やはり運営に慣れていない為か、サローネ直後は疲労と通常業務で一杯一杯になってしまうケースが多いようです。特に今年はすぐにGWになってしまうので、すべきことを忘れてしまうこともある気がしています。何百枚と集まる名刺の整理とデータ化。挨拶のメール。また、次回のイベントでは事前にメールを送り来場を促すことは非常に重要です。

(7)とても重要です。ミラノサローネに出たい、だけでは失敗します。もっとも、何を成功と捉えるかによって色々な切り口があると思いますが。今年は水回り製品と家具類がメインです。来年は照明器具、オフィス家具、家具類がメインです。並行して常に一定数の建築資材や雑貨系、最近はアパレル系の出展もあります。大事なのは、照明系のバイヤーがほぼいない年もあるし、水回り系のバイヤーがほぼいない年もあります。もちろんメディアの取り上げ方も違います。毎年出展することは目標の一つになりますが、タイミングを考えた上で行動する必要があります。


まだまだ、運営上の効率を上げることもできるし、スタンドの見せ方などもレベルアップができそうです。

イタリア展示会 出展サポート

Milano Design Week (サローネ)や他の展示会などへの出展を検討している日本の企業、グループの方々に現地でのコンサルティングサービスを行なっております。

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