改めてミラノデザインウィーク出展とは

ミラノサローネやミラノデザインウィークに出展するメリットは、以前の記事でも書いた気がしますが、改めてお伝えしようと思います。

ミラノサローネはCOSMITという団体がミラノ郊外のRHOにある巨大展示会場で開催する家具+照明器具、または家具+水回り製品の展示会です。一方ミラノデザインウィークはミラノサローネを含むミラノ市内(と近郊)で行われるデザインイベントです。イベントは1週間弱の間行われ、この内土日は一般市民にも公開されます。

コロナ禍前は1週間で30〜50万人の集客があった世界最大のデザインイベントでした。2020年2021年の通常開催はキャンセルされ、2021年の9月にスペシャルイベントとして開催されていますが、多くの出展予定者が出展を見送っています。

まず、家具系の企業にとって最終目標はミラノサローネでロケーションを確保することだと思います。巨大な会場は数多くのパビリオンに分けられており、人気のあるパビリオンと、そうではないパビリオンに分かれてしまう実情があります。そのため、集客にも大きなばらつきが出るため、良いロケーションの確保は必須ともいえます。一方で、どんな企業でもこの展示会に参加できるわけではありません、ある程度の企業と実績が必要です。

ミラノサローネへの出展要件を満たさない企業には市内で開催されるミラノデザインウィークに参加するという方法があります。この場合、市内各地にある展示会場を借りて開催します。展示会場には小さなショールームや大規模な展示会場など様々なロケーションがあります。また市内各地域でテイストが違う場合もあります。例えばブレラ地区は高級路線、ランブラーテは若者が多い、など。ここでもRHO同様良い場所を確保することは大きく集客に影響します。例えばSuperstudioやOpificioなどは簡単に1万人以上の集客ができますが、小さなショールームを借りる場合は、自分たちで集客する方法を考える必要があります。大抵数十万円以上お金がかかることになるので、慎重に検討する必要があります。

企業などにとって、サローネ出展の目標は主に2つあります。1つは現地で海外販路を開拓すること。もう一つはメディアへの露出です。海外販路の開拓は時間がかかります。海外での知名度が高くない企業にとっては会社のPRから始める必要があるので、本番は2年目以降になります。一方でメディアへの露出は1年目からでも大きな成功を収めることが可能です。実際にクライアントの中には初回の展示作品がELLE DECORの見開きで特集されたケースもあります。ELLE DECORのような有名雑誌の場合は日本でも手に入れることができるため、ミラノでの成功を日本でも説明しやすくなります。




イタリア展示会 出展サポート

Milano Design Week (サローネ)や他の展示会などへの出展を検討している日本の企業、グループの方々に現地でのコンサルティングサービスを行なっております。

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